ぷんギターズ Blog

ぷんギターズ【公式】のブログ。アコースティックギター、ヴィンテージギター、好きなことをぽつぽつと。ピエール・ベンスーザン、ジェイソン・ムラーズ、森山直太朗、ジュリアン・ラージが特に大好物

ベンスーザンは右手親指の先っぽにまで魂が宿る

前からなんとなく気づいてはいたのだが、先日ベンスーザンのこの動画を観て確信したことがある。

 
 
Dadgad Cafe ~ Hymn11/Pierre Bensusan
 
すでにお気付きの方もいらっしゃるかと思うが、どうやらベンスーザンは親指の弦の弾き方にいくつかのバリエーションを持っていて、出したいトーンによってそれらを使い分けているようなのだ。
 
バリエーションといっても、単なるアルアイレ、アポヤンドというパターンだけでなく、アルアイレの場合でも、親指を伸ばして弾くいわゆる一般的な弾き方をするケースと、親指の第一関節を動かして(折り曲げて)弾くケースの大きく2種類あるようなのだ。特に後者は動画で見ると、まるで爪の先端で弦を切るような角度で弾いているようにも見えて、個人的にはとても興味深いのである。
 
実際どうやって弾いているのか探るために、試しに自分でもやってみた。どうやら、いきなり爪だけで弦を弾いているのではなく、まずは爪の先端部分と指の肉の先端部分を同時に弦に接するようにして、その後、親指の第一関節を折り曲げて弦を引っ掻きながら弾くような動きをすると、ベンスーザン先生と同じような見た目になるようだ。こうすると音色は、親指が担当するのがワウンド弦中心になることも手伝って、爪による弦のスクラッチ音が混ざった、少々複雑な音色が出るように感じる。いわゆる一般的なフォーム、つまり親指を伸ばしてアポヤンド気味に低音弦を弾いたときの、張りがあって伸びやかな音色とは明らかに異なる音色だ。ちなみにこの弾き方は、親指の爪があまり長い場合は出来ないのではないかと思われる。実際ベンスーザンは、それほど親指の爪を伸ばしていないように見える。
 
何れにしても、それが意識的なのか無意識なのかはわからないが、ベンスーザンは間違いなくこれらのパターンを使い分けている。それによって、トーンの微妙なニュアンスの違いをコントロールしているのだろう。
 
うーむ。知れば知るほど右手のタッチは奥が深い。とりあえず、モノマネ程度には出来るように練習してみよう。