ぷんギターズ Blog

ぷんギターズ【公式】のブログ。アコースティックギター、ヴィンテージギター、好きなことをぽつぽつと。ピエール・ベンスーザン、ジェイソン・ムラーズ、森山直太朗、ジュリアン・ラージが特に大好物

Wyres ベンスーザン DADGAD弦が本気出す

 

今日は少し肌寒いが、うちの小庭の草木たちが慌ただしく芽吹いてきたのを見て、いよいよ本格的な春の到来を実感する。
 

さて。練習用にメインで使うギターを概ね1ヶ月ごとにローテーションしている都合上、Wyres Strings ピエール・ベンスーザン DADGAD弦 張り替えシリーズ(記事)に、おおとりでの登場となったLowden Pierre Bensusan Signature Model。

 

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いつものように、まずは丸裸になったギターの指板をクリーニング〜レモンオイルで保湿した後、満を持してWyres弦を張ってみる。
 
チューニングしている時から、ちょっとした胸の高鳴りを感じていたのだが、これはアレですよ、アレ。ベンスーザンのアルバム『VIVIDLY』とまるっと同じ音!
 

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まぁ、ギターも弦も共に、当アルバムでご本人が使用していたベンスーザンシグネチャー物なので当たり前といえばそれまでなのだが、とはいえ、先日ケビンライアンに同じ弦を張った時は、同じくケビンライアンで録音されたアルバム『Altiplanos』と音色の系統こそ近いものの、僕が弾くと自分でもかなり迫力不足な印象で、今回ほどのソックリ感はなかった。
 
もちろんアルバムの音は完全な生音ではないだろうから、単純に比較するのはナンセンスかと思うが、少なくともこのLowdenとWyres Strings の組み合わせでは、アルバムVividlyの音、ほぼそのものが出てくる。
 
言葉にするのはとても難しいが、いわゆるスプルースとローズウッドの組み合わせの、アコギ王道的な張りがあって艶やかな鐘の音のような音質をベースにしつつ、そこに3〜4割ほどの結構な割合で、シダー /マホガニーのギターにあるようなヌケ感というか、軽やかさを加えたような音。
 
別の言い方をすれば、ベンスーザンの先代愛用ギターだったシダー/キューバンマホガニーのLowden Old Ladyの素朴で哀愁のある音色を、その自然な延長線上に、スプルース/ローズウッドで現代風に発展させたような、まさしくLowden、フィンガースタイル向けの倍音豊かな音だ。逆に言えば、これをピックでジャカジャカ弾こうものなら、やかましくてしょうがない音でもある。
 
ということで、この記事はVividlyを聞きながら書いてみた。何度聞いても素晴らしいアルバムだ。ギターも当然良いのだが、歌入りの曲も最高。フランス語の語感が色っぽくてこれまた素晴らしく、歌うためだけにフランス語を勉強したくなる。ベンスーザンのあたたかい魂に直接触れられる秀作だと思う。