ぷんギターズ Blog

ぷんギターズ【公式】のブログ。アコースティックギター、ヴィンテージギター、好きなことをぽつぽつと。ピエール・ベンスーザン、ジェイソン・ムラーズ、森山直太朗、ジュリアン・ラージが特に大好物

はじめてのMartin(⑤凄い店員さん現る 編)

2016年4月17日の夜の出来事だった。

 
いつものようにリビングでゴロゴロしながら、いつものようにお決まりのギターショップの更新情報などをチェックしていると・・・お、お、おおお?
 
★新着★
D-28 Authentic 1941 non-VTS (2014)
コンディション: N.MINT
価格: 約64万円
試奏動画あり
 
大阪 M店だ。このコンディションでこのお値段。その時点で流通している新品・中古含めて最安値レベル。更に、サイド&バックのマダガスカルローズウッドの杢目が良い意味で『何の変哲もない』感じで、これまたなかなか悪くないのだ。
 
そして肝心の音色も、試奏動画で聴ける限りではあるが、少しキラキラ感がおとなしい気がするものの、僕がさんざん調べて辿り着いた、大好きなD-28 Authentic 1941の音色と同系統に感じられた。
 
ちなみに、僕が幾度となくYouTubeをチェックした末に、『D-28 Authentic 1941(non-VTS) ベスト試奏動画』 として勝手に認定したのはこちら。僕が欲しいと思っている音だ。ご興味おありの方は聴いてみていただきたい。
 

・・・お気に召されたでしょうか?
 
さて話は戻りまして。
こんなドンズバな個体が現れてしまったのだから、もちろん黙っているわけにはいかない。既に深夜だったので、取り急ぎ詳しいコンディションなど知りたいことを書いてメール送信し、その日はおしまいにした。
 
翌日お昼頃。大阪M店の店員Uさんから早速お返事がきた。コンディションは記載されていた通り、光にかざせばわかる程度の擦れなどがあるくらいで、かなり良さそうだ。そして、ネックコンディションや弦高など、全く問題ないと判断できる情報がファクトベースで記載されたメールの最後に、こんなことが書かれていた。
 
『現在販売されているVTS処理をされた仕様ではございませんが、その分濃密でファットな倍音が得られるモデルだと思います。』
 
短い文章だが、僕はとても感心した。
 
言われてみれば、最初に送った問い合わせメールには、僕があえてnon-VTS仕様のものを探しているという情報は一切書かなかったのだ。故にこの店員Uさんはきっと、『このお客さんは、もしかしたらこの個体が旧仕様だということを認識せずに、問い合わせているかもしれない』という可能性(リスク)を、極めて角の立たない柔らかな表現を使って早期に排除し、更にこの旧仕様ならではの魅力を同時に伝えているのだ。
 
僕は素早い回答への感謝と共に、あえて旧仕様の個体を探しているという事情、及び、いただいた情報を踏まえて引き続き検討させてもらう旨を返信メールにてお伝えしたのだが、そのメールに対する店員Uさんからの次の返信で、僕は確信した。
 
この店員Uさんはめちゃくちゃデキると。
 
『・・・この溢れる倍音は確かに魅力的です。しかも、現在は選べなく市場流通分しかないので、ご苦労お察し致します。』
 
むむぅ。思わず僕は唸った。
 
これまで他のお店とのやり取りの中でも、この『生産終了していて、市場流通分しかない』という旧仕様のD-28 Authentic 1941独自の事情について説明してくれたお店は他にもあったが、それは『既に市場流通分しかございませんので、是非ご検討ください。』という類いの文脈であり、店員Uさんとは天と地ほどに異なる。
 
図解すると、こういうことだ。
 
◎一般的なケース
(店員さん) ➡︎ (ギター) ⬅︎ (僕)
※市場流通分しかないので、ぜひご検討を!
 
◎大阪M店 店員Uさんのケース
(ギター) ⬅︎ (僕➕店員Uさん)
※市場流通分しかないので、ご苦労お察しします。
 
そう。つまり店員Uさんは、完全に客の目線で、客と一緒になって検討してくれているのだ。
 
このスタンスが自然に取れる店員さんは強い。
 
やり取りがスムーズで気持ちがよくて、せっかく買うならこの人から買いたいと思わせてしまう魅力があるからだ。
 
・・・と、これにて一件落着かと思いきや。
 
今回はそれなりに大きな買い物。
そう単純には進まないのである。
 
続く・・・