ぷんギターズ Blog

ぷんギターズ【公式】のブログ。アコースティックギター、ヴィンテージギター、好きなことをぽつぽつと。ピエール・ベンスーザン、ジェイソン・ムラーズ、森山直太朗、ジュリアン・ラージが特に大好物

続・はじめてのMartin(アコギは不純なお楽しみ)

昨年の暮れ、こんな記事がありました。

 
 

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(ストラディバリウス(1687年頃)。wikipediaより)
 
記事を簡単にまとめると…
 
『未だ誰も再現できていないと言われている、かの有名なバイオリンの名機『ストラディバリウス』の独特な音色は、当時、木材の防虫処理をするために使われていた化学物質によるものではないか?という研究論文が発表された。』
 
…というもの。
 
なるほどなぁ。バイオリンなんて弾いたこともないし、その研究成果が真実かどうかなんて全く見当もつかないけど、アコギマニアからすれば充分あり得そうな話に聞こえますよね。
 
とりあえず、うちのマーティンにも“ムヒ” を…。
 
 
もうひとつ。
少し別の観点で、最近、面白いなと思ったブログ記事がこちら。
 
 
 

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(Martin D-45。周りを囲んでいる白い部分がアイボロイド製のバインディング。写真はイシバシ楽器さんから拝借)
 
 
こちらもブログ記事を簡単にまとめると…
 
『マーティン40番台の、あのキラキラした特徴ある“鈴鳴り”の音色は、アイボロイドというプラスティック製のバインディング(ギターの周りの縁取り)の共振音が含まれることによって、はじめて成立する音色なのではないか?』
 
…というもの。
 
これは実に目からウロコ!
 
しかもそう言われてみれば、なるほどあの音色には、隠し味としてプラスティック的な響きが確かに含まれているような…そんな気がしてくるではないか。
 

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『あのキラキラは、木だけで出せる音色ではないのさぁぁ〜〜。アイボロイドというプラスティック素材が使われていることで、あの独特の繊細な倍音が出るってワケなのさぁぁぁ〜〜!!(花輪くん風。画像はちびまる子ちゃん公式ページより拝借)』
 
 
 
・・・と、決めゼリフらしきものをビシッと放ったつもりになったその瞬間、僕はごくごく当たり前なことに気づいた。というよりも、非常に当たり前のことなのに、今まで自分がそれを十分に認識できていなかったという事実に、今更ながら気がついた…いう方が正確だ。
 
 
 
アコースティックギター
柔らかくてウッディーなその響き…
木の香りとともに自然な優しい音色に包まれて…
あー、僕ってなんてナチュラリストなのかしら…
やっぱり自然の素材そのままの響きが最高よねっ!!
 
 
 
・・・っていうのが、僕のアコギ(アコースティックギター)に対する第一印象。
 
そして、実際アコギをまともに弾き始めて1年半くらい経った今の今まで、そう変わらぬ心象を抱いていたのだが…。
 
よく考えたらこれ、大間違いですな!!
 
●そもそも弦はスティール。
 
●ネックは、外から見たら木材でも、見えないその内部には、反り防止のための金属製トラスロッドが入ってる。メーカーによっては、カーボンファイバー製ロッドが仕込まれてたりもするし。
 
●弦を端と端で支えるナットとサドルは、牛骨だったり、プラスティックだったり。
 
●弦を押さえるブリッジピンも、牛骨だったり、プラスティックだったり、場合によってはチタンもあり。
 
●塗装なんて、ラッカーだったり、ポリウレタンだったり、ほとんどは化学物質。
 
●そして機種によっては、ギターの周りをプラスティック素材でビッシリと囲んだり。
 
 
・・・これ、ぜんぜんナチュラルじゃない!!
 
 
アコースティックギターは確かに大部分は木で出来ているのだけれど、細かい部分には多くの人工物が使われている “不純物を極めて多く含んだ木製品” なのだ。
 
そして、組み合わせる木材の種類や、そこに混ぜ込む“不純物”の種類、そしてそれらの素材の組み上げ方(構造)…などの要素が複雑に絡み合った結果が、そのギター独特の音色となって放たれるというわけだ。
 
 
アコースティックギターは極めて不純なお楽しみ。どうりでヤメラレナイ訳だ。
 
(続く)