ぷんギターズ Blog

ぷんギターズ【公式】のブログ。アコースティックギター、ヴィンテージギター、好きなことをぽつぽつと。ピエール・ベンスーザン、ジェイソン・ムラーズ、森山直太朗、ジュリアン・ラージが特に大好物

続・はじめてのMartin(OM vs 000に悩む)

2本目マーティンの候補として、依然として僕の頭の中で燦然と輝き続ける Martin 000-42 Authentic 1939。
 

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Martin 000-42 Authentic 1939
Top: アディロンダックスプルース
Back & Sides: マダガスカルローズウッド(VTS)
Price: 約195万円也(税込み実売価格)
 
 
ただならぬオーラを纏ったこの佇まい。特にバックのマダガスカル・ローズウッドの杢目は、これぞプレミアムグレード!といった文句のない素晴らしさ。
 
音については以前の記事に書いた通り、もはや素晴らしいを通り越して、なにか悪いクスリでも盛られたんじゃないかという程の、抗いようのない陶酔感に襲われること必至。まさしく “けしからんギター” なのである。正直欲しくて欲しくて仕方ない。
 
 
・・・。
 
 
 
パンパカパーン♬
 
🎶
はーい、みなさぁぁん!
ご・ぶ・さ・たぁぁ〜♡
 
🎶
ここで、お待ちかね “クリティカル・シンキング癖” の登場でーす♪
 
🎶
えーー!?忘れちゃったノォ〜〜?ひどぉーい!
 
🎶
ほらほら、前回の『はじめてのマーティン』でも、最後の最後で大活躍したあの『自己批判的思考法(= クリティカル・シンキング)』の僕ですよぉ〜!!
 
🎶
あなたがホントにホントにそのギターが欲しいのかどうか、しっかり自己検証するためのお手伝いをする、あの僕ですよぉ〜!
 
🎶
やっと思い出してくれたのぉーー??
もぉぉ〜!いけずぅぅぅ♡♡♡
 
 
・・・。
 
 
う、うん。。。
まぁやっぱりその流れになるよね、僕の性格上。
 
ちなみに、僕が持っているローデン、ケビン・ライアンは、ともにいわゆるスモールジャンボサイズか、それ以上に大きなボディーのギターである。また、僕にとってはじめてのMartinであるD-28 Authentic 1941も、ドレッドノートという、アコースティックギターの中では最大サイズのボディーを有するギターだ。つまりこの000-42 Authentic は、僕にとって初めてのいわゆる000サイズ(相対的に小さめ)のボディーのギターということになる。
 
 
これを踏まえた上で、まず最初に検証しなければならないのは、この000サイズのマーティンを購入しようとする人の中のきっと大多数の人が悩むであろう、あのテーマ。
 
そうです、000 vs OM 問題!
 
・・・これねぇ…。
イヤだなぁ。ホントにイヤだ。
 
だってこの問題をいろいろ検証していこうとすると、その先はきっと『やっぱりどっちもそれぞれ良さがあるから、両方欲しいじゃん!』って結論になるのが、目に見えてるんだもん。はぁ、イヤだ。
 
とりあえず冷静にOMと000のマーティンを淡々と整理すると、ボディーサイズは全く同じ。では何が異なるのかというと大きく2つ。スケール(弦の長さ)の違いと、ネック幅(弦を押さえる土台部分)の違い。
 
ただ後者のネック幅については、カスタムオーダーすれば自分のお好みに設定することもできるわけなので、前者の『スケールの違い』が、000とOMとを区別する本質的な要素と考えるのが良いのではないかと思うので、ここではその点のみにフォーカスしてみる。(※ もちろん、実際にはネック幅も音質にそれなりの影響を与えると考えられるわけですが…)
 
まずOMは、僕が持っているドレッドノートやスモールジャンボのギターとほぼ同じ、ロングスケールと呼ばれる長さ。だいたい645mm前後だ。
 
一方、000のスケールは少し短いミディアムスケール。概ね632mm前後。このたった1センチほどの差が、音質のそれなりの違いとなって現れるのだから、アコースティックギターは面白い。
 
このスケールの違いが実際どれほど音色に影響を与えるのかを、厳密に理解するのは非常に困難、ほぼ不可能だ。なぜなら、仮にスケールの長さだけが異なっていて、それ以外は全く同じ材料で、全く同じ人が、全く同じ時期に製作したギターが2本あったとしても、そもそも肝心な木材自体は完全な同一部位を使えるわけではないのであって、スケールの違い以外の要素からのなんらかの影響を受けてしまうことは、どうしても避けられないからである。
 
ただそう言っていても始まらないので、あくまで参考までに、比較的近しいスペックを持つOMと000の音が聴ける2つの動画をご紹介したい。
 
 
 
OM Custom Style 42 Hide Glue Complete
トップ: アディロンダックスプルース
サイドバック: マダガスカルローズウッド
 
 
 
Custom 000-45 Authentic Feature
トップ: アルパインスプルース
サイドバック: マダガスカルローズウッド
 
 
片方は42グレード、他方は45グレードというのがまず揃ってないし、トップ材もどちらも同じスプルース系統ではあるものの、アルパインとアディロンダックで異なる。
 
ただ、どちらもハイドグルー(ニカワ接着)が使われ、どちらもVTS処理のされていないプレーンなトップ材であり、またなによりも同じ演奏者が同じメロディーを弾いているというのが、比較する上ではそれなりに重要な要素のはず。特に演奏者が変われば同じギターでも全く違う鳴りがすることは、ギターに限らず、楽器をかじったことのある方なら容易に想像できるだろう。
 
ということで、あくまで参考にしかならないという前提で、試しに皆さんもヘッドホンで、それぞれの違いをじっくり聴いてみてもらえればと思う。
 
ちなみに僕の印象はそれぞれこうだ。
(あくまで独自見解につき悪しからず)
 
◆OM(弦長が長い方)
音のハリが相対的に強め
低音がしっかり出て高音がその上で踊る
コードを弾いても一音一音がしっかり聞こえる
相対的には澄んだ音色で、凛とした緊張感のある音
 
◆000(弦長が短い方)
音が柔らかくてまろやか
低音から高音までバランス良く出る
コードを弾くと音が束になってまとまって聞こえる
相対的には可憐な美しい音色で、優しさに包まれる音
 
・・・。
 
ほらね。。。言わんこっちゃない。どっちも最高じゃん!両方欲しくなるじゃん!!
 
だからイヤだって言ったんだよ、ばかヤロこのヤロ!!!
 
所詮無理なんですわ、このアプローチ。だって、僕みたいな単に趣味でギターを弾くアマチュアであっても、ソロギターを弾いたり、弾き語りしたり、いろいろしたいわけで。しかも同じソロギターと言ったって、荘厳な曲だったり、ノリのいい曲だったり。同じ弾き語りと言ったって、コードでジャカジャカ歌う曲だったり、フィンガーピッキングでしっとりブルージーに歌い上げる曲だったり。
 
人生いろいろ、ギターもいろいろな訳です。(←すごく上手いこと言ったと思っている)
 
ということで、この 000 vs OM 対決は完全ドローでおしまいにする。つまり、検討候補の000-42 Authentic はもちろん変わらず魅力的だし、もし同じようなオーセンティック仕様の40番台のOMを手に取れば、きっとそれも同じように物凄く魅力的に違いないのである。
 
それにしても、検証し終わった後に、こんなにも更なるギターの購買意欲が刺激され、増幅されるような企画は、もう二度とやらん!全くけしからんぞ!!
 
ハイ、次の検証テーマいってみよ!!
 
 
・・・。
 
 
ということで、今回はなんだか検証行為として全く機能していないような気がする僕のクリティカル・シンキングではありますが、もう少し続きます。
 
(続く)