ぷんギターズ Blog

ぷんギターズ【公式】のブログ。アコースティックギター、ヴィンテージギター、好きなことをぽつぽつと。ピエール・ベンスーザン、ジェイソン・ムラーズ、森山直太朗、ジュリアン・ラージが特に大好物

続・はじめてのMartin(友達以上〜恋人未満)

僕にとって理想的な2本目マーティンを探す旅。
 
前回に続いて、面倒くさい僕の悪癖でもあるクリティカル・シンキング(自己批判的思考法)を、今もなお有力候補として君臨し続ける Martin 000-42 Authentic 1939 を対象に、引き続き進めてみる。
 
 
さて、今回の検証テーマは…
 
ずばり、見た目!
これは理屈じゃなくて、好みの問題。
 
前回の記事では、ややこしくて解のないテーマのお陰でぐったり消耗してしまった分、今回の記事では大いに個人の自由を謳歌したい。
 
まずは、検証対象の000-42 Authenticから。
 

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※写真はDr.Soundさんから拝借
 
やはり高級感が溢れます。
 
ちなみに非常に細かい点だが、このオーセンティックの000-42モデルはレギュラーの000-42と異なり、ヘッドのマーティンロゴがおとなしいデザインになっている。これは、このギターのレプリカ元となっている1939年製のオリジナルヴィンテージの000-42がそういう仕様だからなのだが、個人的には派手な縦ロゴのマーティンよりも、なんだか落ち着きがあって好感が持てる。
 
次に、比較用に Martin D-41 Customを見てみる。
 

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※写真はワタナベ楽器さんのHPから拝借
 
こちらもビューティフル!めちゃいい音しそうだ。
 
ちなみに最後の写真は、ショップの担当の方がマーティンファクトリーでカスタムオーダーをした際に選定したバック材のマダガスカルローズウッド。これまた凄いプレミアムグレード材で…。おっと気を抜くとよだれが。
 
さて、これら2つのギターの見た目を比較して、どちらをいいなと感じるか、見た目としてどちらが好みかは、間違いなく個人によって異なるだろう。だからここでは、あくまで僕個人の好みを気楽に言わせてもらう。
 
はっきり言うと、僕は後者のギターの見た目の方が好きだ。なんだか親しみが湧いて、愛おしい気持ちになるからだ。
 
僕がそう感じる理由はなんなのか?
 
 
 

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わかりますか?
 
弦を押さえる指板(フィンガーボード)や、アップ写真のギターの周りの部分(キラキラする貝の部分の外側)に注目。これはバインディングと呼ばれる部分なのだが、000-42 Authentic は白い素材(アイボロイドというプラスティック素材)、D-41 Custom は木材(ハワイアンコア)で、それぞれ周囲を囲まれているのだ。
 
ちなみに僕が気に入っているD-28 Authentic 1941では、2番目の写真のようなボディー外周のバインディングは同じく白いアイボロイドなのだが、指板周りには1番目の写真にあるような白いバインディングは存在しない。
 

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(ボディーの外周は白いバインディングがある)
 

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(指板周りにはバインディング自体が存在しない)
 
そもそもこのD-28にもあるボディーの外周の白いバインディングも、見た目的に好きかと言われると、正直あんまり好きではない。完全に個人的な好みの世界の話だが、僕としては雰囲気のある木製バインディングのほうがグッと所有欲が満たされるし、弾いててしっくりくる。
 

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(外周含めて超ウッディーなLowden Old Lady。ちなみにバインディングはメイプル製)
 
更にD-28 にはない指板周りの白いバインディングについては、実際ギターを抱えて弾いているときに否が応でも常に目に付いてしまう部分なので、かなり違和感というか、よそよそしさというか、友達以上だけど恋人未満というか。。。
 
どうしてもお近づきになりきれない心象が拭いきれないのです。
 
実は数週間前に、あるお店で000-42 Authentic の実物を見せてもらったことがあるのだが、やっぱりその心象は消えなかった。
 
これがまぁ、価格の面で、せめてD-28 Authentic 1941を僕が手に入れた時くらいの価格であれば、この程度の見た目の違和感などは、その圧倒的な音色の素晴らしさが軽々と吹き飛ばしてくれると思えるのだけれど、実際は3倍以上のプライスだからねぇ。
 
あと価格の話が出たついでに、もうひとつ引っかかるのが、この000-42 Authentic 1939は単なる1939年製のレプリカというだけでなく、世界にアコギブームを巻き起こすきっかけになったとも言われているあのエリック・クラプトンの名盤『アンプラグド』のライブで、クラプトンが実際に使用して話題となった1939年製 000-42のレプリカという意味合いも含まれた、マーケティング的要素溢れるギターだという点。
 
 
つまりこのギターの価格は、『憧れのクラプトンと同じギターが持てる!』っていう付加価値を間違いなく含んだ、プレミアム価格だと思うのだ。あくまで勝手な推測だけど。
 
クラプトンの歌もギターも、僕はもちろん大好きだ。ただ、ピエール・ベンスーザンやジェイソン・ムラーズのように、特別な思い入れがあるという程ではない。だから、クラプトンの付加価値による価格のプレミアム部分は、僕にとってはあまり正当な意味を持たない。
 
もちろんクラプトンの熱心なファンの方からすれば、充分に正当化されうる価格なんだと思う。だって、もし仮に、この000-42 をピエール・ベンスーザンがメインギターとして使い出したなら、僕はこの価格で即買いすることになんの躊躇いもないだろうからね。
 
だからあくまで、“僕個人にとっての価格の正当性” が少しばかり薄まっているというだけのこと。このギターが素晴らしいという本質に疑義を唱えるつもりなど全くない。
 
とはいえ、間違いなくこのギターの価格は大金だ。ホントにそれだけの大金と引き換えに新しいギターを手に入れるのであれば、普通の人から見れば極めてちっぽけに見えるであろう見た目の違和感や、価格の裏側に透けて見えるエピソードの腑に落ちなさなども、ギターの音色という本質とはまったく無関係ではあるけれども、やはりどうしても気になってしまう。少しでもモヤモヤを抱えているなら、そのまま前に進みたくない。
 
だって・・・同じ金額を使うのであれば、それこそハカランダのヴィンテージMartinや、近年モノのGolden Eraモデルとかにも、モノによっては手が届いたりしちゃうわけだからねぇ。
 
更に、Martin縛り(←そんな縛り、元々ない)を外してニュートラルに考えれば、Martin以外にも心踊るような素晴らしいギターがこれまた世界には沢山ある訳で・・・。
 
いやまてよ。これを聴いて原点に戻ろう。
 
 
 
・・・やべぇなこれマジで(懲りずに再び呆然自失)。
 
 
ということで、ちょっと振り出しに戻っちゃった感じかなぁ。。。
 
 
 
 
・・・なんて、ぼんやり考えながらベットに潜り込んだある日の深夜…。


眠りに落ちる直前のベッドの中から、ふと何の気なしに送った一通の "email" が、自分でも思いもよらない展開を生むことになるとは、この時は知る由もなかったわけで。。。


(続く…けど次回、遂に完結!?!?)

 

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