ぷんギターズ Blog

ぷんギターズ【公式】のブログ。アコースティックギター、ヴィンテージギター、好きなことをぽつぽつと。ピエール・ベンスーザン、ジェイソン・ムラーズ、森山直太朗、ジュリアン・ラージが特に大好物

Lowdenの音色の秘密

昨年末から手元に置いて弾いていたLowden Old Lady。

 

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そろそろ弦が怪しくなってきたので、Lowden Pierre Bensusan Signature Model(通称 New lady)にバトンタッチ。
 

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ちなみに、Old Ladyはシダートップにキューバンマホガニーで、ネックはホンジュラスマホガニー。他方New Ladyはアディロンダックスプルーストップにホンジュラスローズウッド、ネックはメイプルだから、キャラクターは全く違う。
 
とはいえ、やはりローデンはローデン。その独特の個性が強いのか、どちらも響きに響く、まさしくローデンサウンド。弾かれた音色がキラキラと周りに拡散していく感じもあるのに、音のかたまりが甲高く遠鳴りする感じもあるという、僕にとっては美味しいとこ両採りのズルいギター。
 
ご参考までにこんな音。この人はローデンの魅力を引き出すプレイが上手だね。
 
 
やっぱりかなり独特の音ですよね。好きな人はどハマり。プレイスタイルや、弾きたい曲のタイプが合わない人には、やたら響くばっかりで扱いづらいギターかもしれませんね。
 
そういえば、マーティンやケビンライアンのギター内部については、以前撮影して掲載した気がしますが、ローデンはあまりやっていない気がするので、弦交換ついでに、いくつか写真を撮ってみました。
 

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ブリッジ下あたり。薄めのブレイシングが綺麗に仕上げられています。
 

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サイドの割れ止めも仕事が丁寧です。
 

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Xの部分は木製のパーツで補強してますね。マーティンのAuthenticはここが布でしたね。
 

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サイド・バックのホンジュラスローズウッドは、裏から見てもキレイです。
 
 

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トップ板がぶ厚い!!それと、サウンドホール横の斜めのブレイシングが突き抜けて、ネックブロックまで達しているのが特徴的です。
 

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ネックのエンドブロックに、両側から2本のブレイシングが突き刺さってます。
 

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上から見るとこういうこと。
写真右側のまっすぐ縦に走っている棒を、2本の斜めの棒が突き抜けて、ネックにつながる四角い部分に刺さってますね。アルファベットのAの文字を横にしたみたいに見える部分。
 
これがジョージ・ローデン考案のドルフィン・ブレイシングというものだそうです。ローデン独特の音色を生み出すひとつの秘訣なんでしょうね。
 
それにしても、自分がイメージした音色を目指して、あるべきギターの構造を探っていくルシアーの作業って、想像しただけでも果てしなすぎて、途方に暮れるなぁ。
 
材や構造など、いじることのできるパラメータも無限なら、そこから生み出し得る音色の種類も無限だもんね…。僕には無理だわ。。。
 
ギターを演奏して素晴らしい音楽を紡ぎ出す人だけがアーティストなのではなくて、ギターを製作するルシアーも同じくアーティストなんだという気がしてきました。