ぷんギターズ Blog

ぷんギターズ【公式】のブログ。アコースティックギター、ヴィンテージギター、好きなことをぽつぽつと。ピエール・ベンスーザン、ジェイソン・ムラーズ、森山直太朗、ジュリアン・ラージが特に大好物

Martin 000-18(1941年製 ヴィンテージ)- 中編 -

前回のギターの仕様や見た目のお話に続いて、今回は肝心のサウンドです。
 
 
…と行きたいところなんですが、その前にもう少しマニアック能書きネタを 笑。
 
 
 
そもそも今回、僕がこの000-18のヴィンテージが欲しくなってしまったのかというと、既になんどもこのブログで書いている通り、ジュリアン・ラージの影響です。
 

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この写真で本人が手にしているギターが、彼の愛機 Martin 000-18(1939年製)です。
 
このギターの生音は、既に何度もこのブログに登場している動画ではありますが…こちら。
 
 
 
実は、ジュリアン本人がこのギターを買ったニューヨークのギターショップの商品紹介ページが、まだ消えずに残っていました!貴重な情報なのでスクリーンショットを貼っておきます。ページ自体はいつか削除されちゃうだろうから、資料的価値(特に僕にとっては! 笑)のある情報なので、ここは慎重を期しまして …。
 

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上の2つの写真のギターを比較してみると、肘の当たる部分の汚れとか、ピックガード下の塗装ハゲの箇所とかが一致しますし、更に別の雑誌インタビューで『ニューヨークのギターショップで購入した。T.J. Thompsonがリペアしたギターで、彼が製作するギターも大好きでニュアンスが似ている』というコメントをしていたので、間違いないと思います。
 
なお、T.J. Thompsonという方は、ヴィンテージマーティンのリペアマンとして数々の有名アーティストのギターの面倒を見ているような大御所で、個人ルシアーとして自身のギター製作もしている、業界では有名人なんだそうです。
 
 
さて話は戻って…
このジュリアンの000-18(1939年製)と、今回僕が手に入れた000-18(1941年製)は基本的には同じスペックです。まぁ同じスペックのギターを探しに探して、ようやくこのギターに辿り着いたわけなので当たり前ですが。
 
 
ちなみに、僕はヴィンテージマーティンに詳しい訳でもなんでもないので、ここで語れることは何もありませんが、今回このギター探しをするために調べてわかったことがあります。
 
 
…っていうか、
 
とあるサイトに、僕が知りたいことが全て載ってました 笑。これはマニアには堪らんです!素晴らしい!!
 
 
この情報からわかることをまとめると、こういうことです。
 
 
このギターの特徴的なスペック…
 
● スキャロップド・リアシフテッド・ブレーシング
● ナローネック
● スティールT-Barロッド
● ハカランダ指板
 
という条件に合致するギターは、1939年の途中から1942年の途中までのわずか3年間しか製造されていないというわけなのです。
 
例えばこの時期より前だとネックがワイドになりますし、逆にこの時期より後だと第二次世界大戦による金属不足の影響でロッドがエボニーロッドになります。
 
ちなみに戦争が終わった1945年には再びT-Barに戻りますが、一方で1944年にブレーシングがスキャロップドからノンスキャロップドに変更されているので、やはり先ほどの時期とはスペックが異なります。
 
また指板については、時期が同じであっても、個体ごとにエボニー指板のものとハカランダ指板のものが入り混じっているようで、ひとつずつ確認しないとはっきりしません。
 
 
そんなこんなで、
 
 
●製造時期が1939年後期〜1942年前期のわずか3年間のウィンドウに入っていて…
 
●ハカランダ指板の個体で…
 
●コンディションがそこそこ納得できて…
 
●とにかくサウンドが良いヴィンテージの000-18
 
 
 
…っていうワガママ放題スペックのギターは、いくら欲しがっても、そうそう頻繁に売り物として出てくるようなものではないだろうということに、ボクは気付いてしまいまして…
 
 
…ワタナベ楽器 カリスマ店員Sさんの無償の愛溢れるご協力もいただきまして…
 
 
…正直言うと、僕の今年の買い物計画には全く構想外だったんですが…
 
 
思い切って一歩前に踏み出してしまったのでした!
※ 単に我慢できなかっただけ
 
 
そんなこんなで、僕が購入した000-18(1941年製)のサウンドがこちら!
 
 
ジュリアンのサウンドとは、当然ですが、まったく同じではないですねー。
 
そもそもプレイヤーが違いますし、その他にも、ジュリアンの方は1音下げチューニングだったり、例の非常識なピックとして有名(?)なブルーチップピックを使ってたりもしますし…。あとは、弦の種類も違うかもしれませんね。
 
とはいえ逆に、いくつかの共通点も感じられます。
 
 
●独特のサクサク感がありながらも…
 
●なめらかな艶があって伸びやかで…
 
●芯が太くて手応えのある音のかたまり感…
 
 
とろ〜んとウットリ♡♡♡
 
 
最高すぎます。弾いていると、なにか遠き日の柔らかな記憶に連れて行ってくれるような、そんなあま〜い恍惚感。
 
 
そしてこのギターを弾いて僕は、ローズウッド系とマホガニー系のサウンドの違いが、初めて本当の意味でわかったような気がしました!
 
 
ローズウッド系のギターは、例えるなら…
 
『高級板チョコ』
 
 
 

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パリッと硬めだけど、口どけなめらか…
キメ細かく深い味わいが、とろけるように…
どこまでもどこまでも上質な余韻が続いていく…
この高貴なる悦び!
 
 
対して、マホガニー系のギターは…
 
『エアイン系クリスピーチョコ』
 

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口当たりはホロリと軽く…
サクサクザクザクした食感が楽しくも香ばしく…
しっとり優しくあま〜い余韻が全てを包みこむ…
この甘美なる悦び!
 
 
 
★☆ぷんスーザンの提言☆★
『アコースティックギターはチョコに例えるべし!』
 
 
Twitterのタグでも作ろうかしら 笑。
#自分のアコギをチョコに例える
 
 
 
 
さて。
 
すっかり話が逸れてしまいましたが…
 
このギター。
さらなる高みを目指します!
 
 
実は既に、個体選定に当たって多大なるご協力をいただいた、いわば『生みの親』である京都 ワタナベ楽器店 Sさんの元に旅立ち、更にはご紹介いただいた京都の岩田工房さんにも協力いただきながら、現在コンディション診断 + メンテナンスに取り掛かってもらっているのです。
 

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※ 写真は、先週ワタナベ楽器さんに初めて、しかも事前予告なしで立ち寄った際に、僕のギターが普通にちょっこり展示されてて、じわじわきた件をみなさんにお裾分け(写真中央)
 
 
ということで、次回記事では、このギターがメンテナンスから戻り次第、更に一段とコンディションが良くなったMartin 000-18(1941年製)を紹介したいと思います!
 
 
(続く)
※このギターのフォトギャラリーは【ギターコレクション by ぷんギターズ】のページでご覧いただけます。→Martin 000-18 (1941) | ぷんギターズ