ぷんギターズ Blog

ぷんギターズ【公式】のブログ。アコースティックギター、ヴィンテージギター、好きなことをぽつぽつと。ピエール・ベンスーザン、ジェイソン・ムラーズ、森山直太朗、ジュリアン・ラージが特に大好物

はじめてのトラゴット(やっぱり人柄人間性)

思い立ったが吉日。

 
今年の年初にメールで問い合わせをしたところ、2018年中に納品できるオーダーが1枠だけ空いていることを巨匠ルシアー Jeff Traugottさんから直接伺い、急遽オーダーすることになったTraugott Model R 。
 
 

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僕がオーダーしているのはこの写真と同じ、いわゆるOMサイズを一回り大きくしたModel RというTraugott オリジナルボディー。トップはジャーマンスプルース、サイド&バックはブラジリアンローズウッド、そしてカッタウェイ無しというオーダー仕様は、ジェフさんのフェイバリットでもあるそうです。
 

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ちなみに、この3月に上の写真のブラジリアンローズウッドを選定させてもらってからは、いまのところ特に動きはありません。たぶん次はトップ材のジャーマンスプルースや、ヘッド装飾用のハカランダの選定あたりになるのかな?
 
なお上の写真は、杢目がわかりやすいように、思いっきりフィルターをかけていますので悪しからず : )
 
 
 
さて。
 
納品まではまだ半年ほどありますが、僕がこのTraugott のオーダーを決断するに至った際に、決定的な役割を果たした動画をご紹介したいと思います。
 
Jeff本人のスピーチと共に、Traugott Model Rのサウンドが聴ける動画ですが、ちょっと長いのと、英語なので、ざっと飛ばしてご覧になる方は、このあたりだけはチェックしてください 笑。
 
●冒頭〜 ジェフさんのスピーチ(話し方、表情)
●1:40頃〜 トップ材のタップトーン(ジャーマン?)
●4:10頃〜 Model Rによる素晴らしい演奏
 
 
 
この動画を観て感じたのはまず…
 
声がめちゃくちゃいい!笑
そして、まるでシリコンバレーで成功したベンチャー企業の創業者のような堂々とした話しぶり。
 
もちろん、多少緊張しているであろうことは所々で伝わってきますが、伝えたいメッセージのストレートさや、その熱量の高さは、英語がそれほどわからなかったとしても、充分に伝わってくるのではないでしょうか。
 
 
以前生きていた木に、ギターという新たな生命を与えるのが僕の仕事だ。
 
木にサウンドという生命を宿らせ、音楽にして森に帰すんだ。
 
 
…このスピーチ、格好良すぎませんか?
 
これを初めて見たとき、鳥肌たちました。話す声のトーンや身振り、しぐさ、そして優しくも確固たる信念が感じられる表情と力強い目線。そのすべてが彼の人柄や人間性そのものを表しているように感じられました。
 
 
 
そして4:10あたりから始まる演奏。
 
これはもう、クラシックギターとかアコースティックギターとかのジャンルの境界を、軽々と飛び超えてしまうかのような圧巻のサウンド。
 
僕にとっては、もはや、神か悪魔か。この世のものとは思えない。隣で聴かされたら、意味もなく涙が溢れてしまいそうな、魂を直接揺さぶってくるような荘厳な音色です。もうホント、溜息しかでない。
 
僕はまだジェフさんに会ったことはないけれど、この動画でスピーチをする彼の姿を見て、なんだかわかった気がしました。
 
この神がかったサウンドは、木やギターへの愛情と信念を持ったジェフ・トラゴットという人柄や人間性によって初めて成立するものなんだろうと…。
 
 
 
そういえば、先日惜しまれつつも亡くなったビル・コリングスさんがお話しする動画を観たときにも、ビルさんの人柄、人間性に、同じように強く感銘を受けました。
 
ちなみにジェフ・トラゴットは、ビル・コリングス、そして Collingsギターをとてもリスペクトしているようです。
 
Traugott Guitarsを扱っているイギリスの有名なギターショップのページに、2016年にジェフがこのお店に訪れた際にコリングスの魅力を熱く語ったことがきっかけで、コリングスギターの取り扱いを再開したとの興味深い逸話が語られています。
 

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やっぱりそういうことなんですよ。
 
ルシアー(ギター製作者)も、ギターメーカーも、楽器店も、ミュージシャンも、それに僕のような趣味でギターを愉しむ者も…
 
 
結局、人柄や人間性そのものを磨いていかないと、いろんな意味で良いアウトプットはできないし、良い流れは掴めない。
 
 
…と、最近つくづく身に染みて想うことが多いので、今日はこんなことを綴ってみました。
 
 
 
それにしてもトラゴット。
楽しみだなぁ… : )