ぷんギターズ Blog

ぷんギターズ【公式】のブログ。アコースティックギター、ヴィンテージギター、好きなことをぽつぽつと。ピエール・ベンスーザン、ジェイソン・ムラーズ、森山直太朗、ジュリアン・ラージが特に大好物

いまCollingsがキテるわけ

最近、コリングスがキテる。

 
 

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創業者ビル・コリングスさんが亡くなったのが今年7月のことですが、偶然にもそれより少し前の4月に、このブログでもコリングスのギターの魅力について、僕が感じていることを伝えていました。
 
 
そして、同じくこのブログで紹介した通り、若手天才ギタリスト ジュリアン・ラージのシグネチャーモデル Collings OM-1JL が、ビルが亡くなった直後に発表されたことは、まだ記憶に新しいですね。
 
 

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このCollings OM-1JL。
 
とある情報筋(…笑)によると、国内入荷第一弾は12月あたりになりそうで、初期入荷ロットは片手くらいの本数になるらしい。ちなみにそれらの初期入荷分は、あくまで僕がネット情報などで調べた限りにおいて、三木楽器 梅田店さん、ドルフィンギターズさん(大阪、東京)、ワタナベ楽器 京都本店さんなどに入荷するみたい。なんか関西方面に偏りそう…。
 
ちなみにこのニューモデル、本国アメリカでは既に販売されていて、あっという間に売り切れました。
 

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やはり本国アメリカでは、日本とは比べ物にならないくらいに、将来を担うギタリストとして人気のあるジュリアン・ラージですから、このシグネチャーモデルへの期待も極めて高いのでしょう。
 
それに、実際サウンドも素晴らしいですからね。コリングス国内代理店のTaurusさんが、プロトタイプを現地で弾かれた際の印象をFacebookにアップされていますが、その言葉を借りると『一言、別世界。コリングスが開いた新しい世界と言えるかもしれません』…だそうですよ。これだけでワクワクしてしまいます♡
 
 
そもそもコリングスは、このジュリアンモデルの発表よりも前、昨年のはじめあたりから、新たにトラディショナルシリーズを発売したり、トップ材に『トリファイド仕様(焼きを入れた材)』を新たに追加したりして、なかなか積極的な攻めの姿勢を見せていました。
 
その中でも、僕がとっても感心していたのは、マーティンでいうところのVTS仕様に相当する『トリファイド仕様』を、ユーザーの好みに応じて、しかも通常のレギュラートップと変わらない価格で選べるオプションとして設定してきたところです!
 
現時点でマーティンのVTS仕様はアップチャージがあるように思いますが、『VTSに代表されるような人工的な古材化処理がされたトップ材は、必ずしも全ての人にとって、レギュラー仕様より好ましいというわけではないはず。あくまで好みに応じて、レギュラーか古材化か、好きな方を選べるようにするのがよいのでは?』と常々思っていた僕としては、コリングスがトリファイドトップを無償オプションとして設定してきたときに、『さすがビル・コリングス、筋が通ってるなー!!!』と思ったのでした。
 
※ちなみに僕はマーティンも大好き人間ですので、あしからず。
 
 
 
そしてもうひとつ、僕がコリングスに注目しているのは、コリングスという会社としての仕組み、オペレーションです。
 
もともとコリングスは、ビル・コリングスが全てのギターを作っていたわけではなく、ビルが自ら作らなくとも、ビルが納得のいくクオリティのギターを作れるよう、従業員の教育から、生産工程の設計、工具、機器などを徹底的に突き詰めていくことで、ある意味、創業者のビル・コリングスの技術や魂、もっといえばビルの遺伝子そのものを、コリングスという会社の仕組みに浸透させ、永遠に引き継いでいくようなことを目指しているメーカーのように感じていました。
 
実際、創業者ビルが亡くなった直後にも関わらず、残された役員・社員だけでジュリアン・ラージのシグネチャーモデルを発表し、すでに製造開始できているという事実は、ビルが生前に手掛けていた『コリングスという会社の仕組み自体に、自分自身の遺伝子を遺す』という取り組みが成功している証拠でもあるのではないでしょうか?
 
更に、先程も紹介した国内代理店のTaurusさんのFacebookに、こんな写真が掲載されていました。
 

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これは、昨年ビル・コリングスの病気が発覚したときに、ビルを応援するために社員が自主的にビルの似顔絵シールを製作・配布し、オフィス、工場、クルマなどの各所に貼ったときの写真だそうです。とても素敵な、愛情あふれるエピソードですね。
 
そしてこれはまさしく、コリングスという会社の隅々にまで、ビル・コリングスの遺伝子が脈々と受け継がれているということに他ならないとも感じるのです。
 
 
創業者が引退しても、その遺伝子が脈々と受け継がれる。これが実現できた会社はそう多くないですよ。ハイエンドのアコースティックギターを製作するメーカーの中で、このような創業者の遺伝子継承に成功したと思われるのは、マーティン、ギブソンをはじめ、世界に数社しかないでしょう。
 
また、僕の大好きなジェフ・トラゴットをはじめとした個人ルシアーは、もちろん極めてハイエンドのアコースティックギターを製作しますが、一方で、もしいつか彼ら自身がギターを作らなくなったら、彼らのブランドを引き継げる人は存在しないでしょう。逆にいえば、それが彼らのギターの希少性であり、唯一無二の魅力でもあるわけですが…。
 
そんな中、ビル・コリングスは、いつか自分がいなくなっても、彼の遺伝子を受け継いだコリングスという会社そのものによって、永遠にコリングスという名で、それもルシアーレベルと言っても過言ではないハイエンドのギターが製作されていくことを目指し、今のところ、その目論見通りに上手く進んでいるわけです。これは本当にすごいことだと思うし、僕個人としてビル・コリングスを尊敬せずにはいられません。
 
仮に今、コリングスという会社に出資できる機会(と、資金…笑)があったら、僕はコリングスの明るい将来に期待して喜んで出資したいと思いますが、残念ながらコリングスはプライベートカンパニー。僕のような個人が出資させてもらえる機会があるはずもないわけで…。もちろん、そんなお金もないわけで…。
 
 
ではそれ以外の手段で、コリングスの将来への大いなる期待を込めて、僕が唯一できること。それはもちろんコリングスのギターを所有することですね♡
 
 
ちなみに、僕が以前書いた記事でイチオシしたCollings OM1 オールマホガニーは、記事を書いた4月時点では国内に2本の中古在庫があったのですが、現時点ではそれらすべてがネット上から姿を消してしまいました。手に入れた人、ホントうらやましい…。
 
 
いずれにせよ、コリングス。
 
今後、大いに盛り上がってくるのではないかと、個人的には強く期待していますし、コリングスというブランドの今後の更なる飛躍のストーリーを、楽しみに見ていたいと思うのです。
 

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