ぷんギターズ Blog

ぷんギターズ【公式】のブログ。アコースティックギター、ヴィンテージギター、好きなことをぽつぽつと。ピエール・ベンスーザン、ジェイソン・ムラーズ、森山直太朗、ジュリアン・ラージが特に大好物

はじめてのCollings(中編 〜トラディショナルシリーズと消えたマダガスカル〜)

それまでは、基本的にはローズウッド系の艶やかなサウンドが好みだった僕でしたが…
 
昨年末にWaterloo WL-Kで素敵に弾き語るアンソニーお兄さん(Anthony da Costa)の動画に感動したのをキッカケに、少しずつマホガニーのサウンドにも惹かれるようになっていきました。
 
 

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愛機 Waterloo WL-12を弾くアンソニーお兄さん(※ただしこのギターのサイド&バックはメイプル)
 
 
 
とはいえ、それでもまだ、もしローズウッドとマホガニーどちらかを選べと言われれば迷わずローズウッドを選ぶくらいには、自分の好みはローズウッド系に偏っていたような気がする2017年の初めごろ…
 
 
あのアンソニーお兄さんをきっかけに、Waterloo やCollings というブランドそのものに強い興味を抱き始めていた僕を、すっかり虜にするサウンドと音楽がありました。
 
 
 
Peru / Julian Lage
 
 
こちらのギターこそが、ビル・コリングスがその晩年に、コリングスの新たなラインナップとして生み出したトラディショナルシリーズ!
 
その中でも定番のOM2H Traditional をベースに、アディロンダック、マダガスカルローズウッドのアップグレードオプションを付けたギターなのです。
 
なんて言うのかな。『コクもあるけどキレもあって、舌触りはしっとり、けれどもとってもドライ』…ってなんかビールのCMみたいになっちゃいますが、とにかくそれまで僕が感じていたローズウッド系サウンドの魅力とはちょっと違う。
 
なにかこう、音のボリュームとかトーンの複雑さとかにおける表現の幅の広さ、懐の広さみたいなものに加えて、どことなく漂ってくるヴィンテージ 風味を感じたのです。もちろん弾き手の腕によるところも大いにあるのは間違いないわけですが…。
 
 
 
このCollingsトラディショナルシリーズ。
 
それまでのCollings となにが違うかと言うと、仕様としてはオールラッカーの極薄仕上げ、ニカワ接着あたりがわかりやすい違いになってます。これ、Martinで言うオーセンティックシリーズと完全にガチンコですよね。
 
ちなみに、先日雑誌に掲載されていたビル・コリングス追悼特集記事によると、そもそもMartin がオーセンティックシリーズを開発しようとしたきっかけは、素晴らしいトーンを持ったCollings という新たなギターメーカーが登場してきたことにMartin が大いに危機感を持ったからだと、マーティンのお偉いさんが語っていました。
 
ということは今回は逆に、そのMartin オーセンティックシリーズを更に超えていこうとするCollings のチャレンジが、まさにこのトラディショナルシリーズだったのかもしれませんね。なんて素敵なライバル関係!
 
 
そして更に僕をシビれさせたのは、なんとトラディショナルシリーズの開発自体に、なんとなんと、あのジュリアン・ラージが直接関わっていたと言うではありませんか!
 
 
そしてこの動画から明らかになったのは、このトラディショナルシリーズには、よりオープンで、基音に忠実なサウンドコンセプト、つまりWaterlooのギター開発において磨き上げられた新たなエッセンスが取り込まれているということなのです!!
 
 
•アンソニーお兄さんが弾くWaterloo WL-Kをきっかけにして、Collings / Waterloo の魅力に気付かされた僕にとって…
 
•そのWaterloo の魅力的なエッセンスを取り込みつつ…
 
•ジュリアン・ラージ本人までもがその企画開発に関わったこのトラディショナルシリーズ…
 
 
 
もはや我慢するすべはなかったのでした。
 
 
 
時は、2017年5月初旬。
ワタナベ楽器 京都本店のカリスマ店員Sさんに連絡。
 
その頃はまだ、ワタナベ楽器さんではCollings を取り扱っていなかったものの、Waterloo は取り扱っていたのは知っていたので、Collings トラディショナルシリーズのオーダーが可能かどうか試しに聞いてみたのでした。
 
狙いはあの Collings OM2H A MR Traditional!先ほどの動画でジュリアン・ラージが弾いていた、アディロンダックスプルースにマダガスカルローズウッドの組み合わせのトラディショナルシリーズ OMモデルです。
 

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Sさんからは直ぐにお返事が届きました。
 
 
『たしかにまだCollings は扱っていないが、取り扱いはいつでもできる』
 
 
…と。
そして、Sさん自身も
 
『そろそろCollings を取り扱いたいと考えていたところだった』
 
 
…と。
 
そこまでは順調だったんです。
 
 
 
その後、価格や納期がどのくらいになりそうか確認するとのことで、数日後に改めて連絡をもらったときに、
 
 
…まったく想定外の事態が起きました。
 
 
 
 
再び連絡をくれたワタナベ楽器 カリスマ店員 Sさん曰く、
 
 
『マダガスカルローズウッドを使ったカスタムオーダーは、Collingsでは現在オーダー停止中とのことで、再開の見込みも現時点ではわからないようなのです…』
 
 
 
ガ、ガビーーーーン!!(°_°)
 
 
(続く)