ぷんギターズ Blog

ぷんギターズ【公式】のブログ。アコースティックギター、ヴィンテージギター、好きなことをぽつぽつと。ピエール・ベンスーザン、ジェイソン・ムラーズ、森山直太朗、ジュリアン・ラージが特に大好物

はじめてのアーチトップ(①曲面へのいざない)

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アコギ好きなら誰もが知ってるお宝の中のお宝ギター、オリジナル1930年製 Martin OM-45 Deluxe!
 

 

 
いつもお世話になっているワタナベ楽器京都本店 村主マネジャーが先日マーティン本社を訪れた際にマーティン社が4,000万円超とも噂される金額で競り落としたとかいう逸話のある、このとんでもないギターをなんと!!
 
…観て、触って、弾いてきちゃったとかいう、羨ましいにもほどがあるブログ記事がアップされていましたので…
 
皆さま、これを見逃す手はないかと…。超貴重なオリジナル OM-45サウンドまで聴けちゃいますよ♡
 

 

 

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さてさて。
 

先日掲載した『気になるギター』の記事にて、唐突に取り上げたアーチトップギター。

 

 
 
そもそも…
アーチトップって…
どんなギターでしたっけ?
 
 
 
 

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こちらは、かの有名なロイド・ロアー氏が設計した世界初のアーチトップギター Gibson L-5 1924年製(Lloyd Loar Signed)
 
 
 
このアーチトップというギター、いわゆるフラットトップと言われるアコースティックギターとの違いは、この写真から見る限り…
 
●ボディトップやバックが平面ではなく曲面
 
ボディエンドに固定された、弦を受け止めるためのテールピースがある(金属製や木製などがある)
 
ボディが曲面であるが故に、ピックガードはボディに密着できず、浮かせたセッテングになっている
※ ピックガードがないものもあります
 
●サウンドホールが丸くなくて、fホールと呼ばれるバイオリンとかチェロにあるような細長い穴が、左右に2つある
※ 但し、fホール以外の形状のアーチトップもある
 
 
あと、内部構造も当然異なるはずですね。なんせボディ内部も平面ではないですから…。
 

 

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つまるところ、やはりアーチトップという名の通り、ボディトップやバックが平面ではなく曲面であるというところが、アーチトップギターの一番の特徴と捉えて良さそうです。
 
これはロイド・ロアー氏が、既に存在していたバイオリンやチェロなどの弦楽器の構造をギターの設計に持ち込んだことで実現したもので、この構造がアーチトップギター独特のサウンドに繋がるであろうことは容易に想像がつきますね。
 
 
…。
 
 
さて、このような独特の構造をもつアーチトップギターですが、その製作過程を見てみると、より深く理解できる気がします。
 
 

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まず、板の厚みがスゴーーーイ!
まぁ冷静に考えれば、トップやバックに曲面を作るためには、もともとの板の厚みがないとできませんからね。
 

 

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その曲面の作り方は、場所によって深さの違う無数の穴を開けるところから始まるようです。その穴を削るように彫っていくんですね。ちなみに上の写真では、中心部分を薄くするように彫ろうとしていますね。
 
 

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そしてこちらは逆に周辺部分を薄くするように彫っています。こうやって、厚みのある板をくり抜くようにして、ボディの内側、外側それぞれに曲面を作り出していくのですね。この点においては、フラットトップに比べてすごい手間がかかることがよくわかります。
 
一方で、内部のブレイシング構造は比較的単純なものが多いようです。
 

 

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先ほどの写真では、2本のブレイシングがほぼ平行に走るパラレルブレイシングというスタイルのものが見られましたが、こちらはXブレイシング。…といっても超シンプルに”X” があるだけ(笑)。
 
僕自身、この勉強に費やした時間がまだそれほど多くないものの、総じてアーチトップギターは、曲面の加工が大変な分、ブレイシング周りは単純なものが多いように感じています。特にヴィンテージのアーチトップギターはその傾向がありますね。
 
なお、このようなアーチトップの製作過程については、少し古いですが、以下にご紹介する動画が面白かったです。かの人気ルシアー Linda Manzerさんの製作風景です。
 
 
さてさて。
そんなこんなの苦労の末に、ようやく出来上がるアーチトップギター。
 
果たしてそのサウンドは…!?
 
 
 
((((;゚Д゚)))))))
 
 
 
(続く…)

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