ぷんギターズ Blog

ぷんギターズ【公式】のブログ。アコースティックギター、ヴィンテージギター、好きなことをぽつぽつと。ピエール・ベンスーザン、ジェイソン・ムラーズ、森山直太朗、ジュリアン・ラージが特に大好物

はじめてのアーチトップ(⑤ソレ、ホンモノデスカ?)

アメリカの至宝 Roy Smeckによって、1933年にGibsonにオーダーされたGibson L-5。
 
 

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そう言われても、にわかには信じ難いこのギター。
 
 
まず、
ギター本体にRoy Smeckの所有物だったであろうことを示す部分が3つあります。
 
 

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ヘッド部分にあるトラスロットカバーに彫り込まれたRoy Smeckの名前
 
 

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Smeckの頭文字を示していると思われる、ペグボタンに彫り込まれた“S”の文字
 
 
 

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そして最後は、アーチトップ独特のパーツである金属製のテールピースに彫り込まれたRoy Smeckの名前です。
 
 
実はこのテールピース、本来のGibson L-5のテールピース仕様とは異なり、同じ時代にMartinのアーチトップ用に作られていたGrover製のテールピースが使われています。
 
 

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MartinアーチトップのGrover製テールピース
 
 

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標準仕様のGibson L-5 テールピース
 
もちろん今となっては真相はわからないのですが、どうやらロイ・スメック個人の希望に応じて、Gibson社が本来の標準仕様とは異なるこのテールピースを、彼のGibson L-5に装着したのではないかと推測されています。そしてその際に、Roy Smeckの名前も入れたのではないか…と。
 
これは、グルーンギターズのJoe Spann氏(Gibsonに関する深い知見を有するオーソリティーとして業界では有名な人物)によって、Vintage Guitar Magazineというアメリカの雑誌の2018年2月号 特集記事でも書かれています。
 
 
 

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ちなみにこの雑誌のバックナンバーは、ありがたいことにWebでも無料で閲覧できるようになっているので、そのリンクとともに、画像でも当該ページを紹介しておきますね。
 
 

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なおこの2月号、『なんとしてでもこのギターとセットで所有しておくべきではないか?』という強迫観念に襲われまして、この際なので、記念に実物も手に入れておきました(笑)。
 
 

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それはそうと、先日の『気になるギター』特集記事でも取り上げた『Waterloo by Collings』の広告が間のページに挟まっているのは何の因果なのだろう…。
 
…。
 
 
さてさて。
まぁ、ここまでの情報でもそこそこ信用してもいいかなぁという気もするんですが…
 
 
でもやっぱり、
 
 
 
ロイ・スメック本人がこのL-5を弾いてるとこを確認したいじゃないですか!?
 
 
 
今回、ひとつだけ、ロイ・スメック本人がGibson L-5と思われるギターを弾いている動画を見つけることができたのですが…
 
 

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●2分32秒付近で、スタンドに立て掛けられたGibson L-5らしきギターが見えるけど?
 
 
 

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●2分45秒付近で、Gibson L-5らしきギターを弾いている。なんかちょっと違うような…?
 
 
動画はこれです。
 
 
残念ながら、僕が手に入れた個体と同じかどうかは、この画像からは判断できませんでした。
 
 
うーむ、残念…(T-T)
 
 
とはいえ、まだ諦めるのは早いということで、次に写真を探してみました。
 
 
すると、こんなものが見つかったのです。
 
 

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これは、“Hawaiian Guitar, Banjo, Ukulele and Guitar”というレコード盤アルバムジャケットなのですが、その裏ジャケに…
 
 

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むむむっ!?こ、これは…
 
 

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うーん、なんか似てる…?
 
ちょっとフォトショでセピア調に加工して、同じ角度に傾けてみたりしてーの…
 
 

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並べてみてーの…
 

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ギターの大きさを揃えてみてーの…
 
 
 

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www
 
ご覧の通り、サンバースト中心部分の白く見えるところの特徴が、すごく似てるんですよね。左上の部分に寝癖のように跳ねてみえるあたりとか、ピックガードにぶつかる手前で斜め45度に落ちていくあたりとか…。
 
念のため、前出のGibson オーソリティーJoe Spann氏に直接写真を送って彼の見解を聞いてみたところ、『これは同じ個体だな…』とのお墨付きをいただきました(笑)。
 
なんかまるで、恐竜の化石発掘〜検証作業をしているかのような、ロマン溢れる、とても楽しい時間になりました!楽しかったー。
 
 
…。
 
 
ということで、この事前の検証作業によって、ボク個人としては十分納得して、今回このギターをアメリカから個人輸入をする決意をしたのですが…
 
 
その個人輸入手続きが、今回は思っていたより結構大変だったというお話はまた次回に!
 
(続く…)